岩手の会社からホタテ7トン詐取疑い 85歳男逮捕「生活資金欲しかった」
納品後に代金を支払わない「取り込み詐欺」と呼ばれる手口で岩手県の水産加工販売会社からホタテ700ケース、計7トン(販売価格計約2192万円相当)をだまし取ったとして、警視庁築地署は住所不定、無職、浜元治正容疑者(85)を逮捕した。署によると「生活資金が欲しかった」と話している。
逮捕容疑は、平成29年6~7月、ホタテの売買契約を結びたいとうそを告げて発注書を送るなどして、代金を支払わずにだまし取ったとしている。
署によると、東京都中央区の水産物販売会社の役員を務めていた知人(昨年12月に死亡)が容疑者を誘ったとみられ、取引はこの知人が会社名義で担っていた。容疑者は社員を装って岩手県の会社を訪れていた。
初回の取引では60ケースの代金を支払っていたが、2回目と3回目の取引計700ケースが未払いだった。ホタテは他の会社に売却され、容疑者は知人から報酬30万円を受け取ったとみられる。 2023年10月31日 産経新聞